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産婦
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さんぷ
ふりがな文庫
“
産婦
(
さんぷ
)” の例文
憐
(
あはれ
)
み
何時迄
(
いつまで
)
狂氣
(
きやうき
)
でも有まじ其内には
正氣
(
しやうき
)
に成るべしとて
連
(
つれ
)
歸り是も
隱居所
(
いんきよじよ
)
へ入置
遣
(
つか
)
はせしに
追々
(
おひ/\
)
正氣に
相成
(
あひなり
)
ければ又々以前の如く
産婦
(
さんぷ
)
の
取揚
(
とりあげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼女は、
産婦
(
さんぷ
)
のように血の
気
(
け
)
が薄らいでいる。しかも一大危険を
冒
(
おか
)
したという得意さがつつみきれず、ていねいに
繃帯
(
ほうたい
)
を巻いた指を前のほうへ差し出している。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
さしも
危
(
あや
)
ふく
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
の
左
(
さ
)
りとは
事
(
こと
)
なしに
終
(
おは
)
りしかと
重荷
(
おもに
)
の
下
(
お
)
りたるやうにも
覺
(
おぼ
)
ゆれば、
産婦
(
さんぷ
)
の
樣子
(
やうす
)
いかにやと
覗
(
のぞ
)
いて
見
(
み
)
るに、
高枕
(
たかまくら
)
にかゝりて
鉢卷
(
はちまき
)
にみだれ
髮
(
がみ
)
の
姿
(
すがた
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は
其時
(
そのとき
)
普通
(
ふつう
)
の
産婦
(
さんぷ
)
の
樣
(
やう
)
に、三
週間
(
しうかん
)
を
床
(
とこ
)
の
中
(
なか
)
で
暮
(
く
)
らした。それは
身體
(
からだ
)
から
云
(
い
)
ふと
極
(
きは
)
めて
安靜
(
あんせい
)
の三
週間
(
しうかん
)
に
違
(
ちがひ
)
なかつた。
同時
(
どうじ
)
に
心
(
こゝろ
)
から
云
(
い
)
ふと、
恐
(
おそ
)
るべき
忍耐
(
にんたい
)
の三
週間
(
しうかん
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
丁
(
ちやう
)
ど
後産
(
あとざん
)
の
少
(
すこ
)
し
前
(
まへ
)
だと、
後
(
のち
)
に
聞
(
き
)
いたんでございますが、
參合
(
まゐりあ
)
はせました、
私
(
わたし
)
ども
主人
(
あるじ
)
が、あゝ、
可厭
(
いや
)
な
音
(
おと
)
をさせる……
折
(
をり
)
の
惡
(
わる
)
い、……
産婦
(
さんぷ
)
の
私
(
わたし
)
にも
聞
(
き
)
かせともなし、
早
(
はや
)
く
退
(
ど
)
いて
貰
(
もら
)
はうと
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「えんりょなくいってらっしゃい。あなたがなにかおいしいものでもめしあがるときには、あたしのことも思いだしてくださいな。
産婦
(
さんぷ
)
さんののむ、あまい
赤
(
あか
)
ブドウ
酒
(
しゅ
)
のようなものなら、あたしもひとしずくぐらい、いただきたいですよ。」
ネコとネズミのいっしょのくらし
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
氣の毒に思ひ
何時
(
いつ
)
まで
狂氣
(
きちがひ
)
でも有まじ其内には
正氣
(
しやうき
)
に成べしとて
己
(
おの
)
が
明家
(
あきや
)
に
住
(
すまは
)
せ此處にあること
半年程
(
はんねんほど
)
にて漸やく
正氣
(
しやうき
)
に成しかば以前の如く
産婦
(
さんぷ
)
の
世話
(
せわ
)
を
業
(
わざ
)
として
寡婦暮
(
やもめぐら
)
しに世を渡りける。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
幽
(
かすか
)
に
成
(
な
)
つて
行
(
い
)
つたのは、お
産婦
(
さんぷ
)
から
引離
(
ひきはな
)
して、
嬰兒
(
あかんぼ
)
を
連
(
つ
)
れて
退
(
どく
)
らしい。……
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“産婦”の意味
《名詞》
産 婦(さんぷ)
出産前後の婦人。
(出典:Wiktionary)
産
常用漢字
小4
部首:⽣
11画
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
“産婦”で始まる語句
産婦鳥