散布さんぷ)” の例文
八木奬三郎氏の實見談じつけんだんに據れば此岡の麓には今尚ほ貝殼かひがら點々てん/\散布さんぷして、曾て一大貝塚有りし證跡せうせきを留むと云ふ。此地海岸をる事凡一里。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
それから横手よこてさかはうかゝつてると、るわ/\、打石斧だせきふが、宛然ちやうど砂利じやりいたやう散布さんぷしてる。
されば本当の果実とはどこをいっているかというと、それはその放大せる花托面かたくめん散布さんぷして付着ふちゃくしている細小な粒状つぶじょうそのもの(図の右の方に描いてあるもの)である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
しかるには危險きけんであるから、窟内くつない散布さんぷして、うしてのちるがからう。