『空襲警報（くうしゅうけいほう）』

日本海の夕日 大きな夕日は、きょうも日本海の西の空に落ちかかった。うねりの出て来た海上は、どこもここもキラキラと金色に輝いていた。 「美しいなあ！」 旗男少年は、得意の立泳をつづけながら、夕日に向かって挙手の礼をささげた。こんな入日を見るよ …

著者	海野十三
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「少年倶楽部」別冊付録、大日本雄弁会講談社、1936（昭和11）年7月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約1時間33分（500文字/分）
朗読目安時間	約2時間34分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

一（ヒ） 被（おおい） 歩（ふ） 三（ミ） 一（いっ） 二（フ） 申分（もうしわけ） 思（おもい） 火炎（かえん） 臭（におい） 清（せい） 騒（さわぎ） 幼児（こども） 幸（さいわ） 抱（かか） 宛（あて） 出（い） 狙（ねらい） 揃（そろい） 果敢（かかん） 呪（のろい） 唸（うなり） 逸（いっ） 賜（たまもの） 義兄（にい） 脅（おび） 弟妹（ていまい） 縦横（じゅうおう） 芥子（からし） 帯革（おびかわ） 戦（いくさ） 布（きれ） 粋（すい） 立泳（たちおよぎ） 委（まか） 大身（おおみ） 裏通（うらどおり） 撒布（さっぷ） 夜更（よふけ） 空籠（あきかご） 放（ほう） 見懸（みかけ） 於（お） 誰（だれ） 赤子（せきし） 唸音（うなりおと） 速（すみや） 暗（やみ） 眼張（めばり） 疲（つかれ） 灯火（あかり） 俄（にわ） 停（とま） 瓩（キログラム） 片（きれ） 汀（なぎさ） 沖（ちゅう） 頬（ほ） 頬被（ほおかぶり） 肚（はら） 黒白（あやめ） 義兄（あに） 濛々（もうもう） 濡（ぬ） 缶（かん） 繃帯（ほうたい） 火蓋（ひぶた） 縫（ぬ） 縞（しま） 紫布（むらさきぎれ） 炸裂（さくれつ） 熔（と） 爾後（じご） 牧山（まきやま） 紙入（かみいれ） 紐（ひも） 糊（のり） 粉砕（ふんさい） 米（メートル） 申分（もうしぶん） 着剣（つけけん） 睡（ねむ） 眉（まゆ） 潜（くぐ） 睨（にら） 破鐘（われがね） 磯吉（いそきち） 疾走（しっそう） 神崎（かんざき） 空壜（あきびん） 空家（あきや） 畦道（あぜみち） 獣（けもの） 箸（はし） 箇（こ） 筈（はず） 狙（ねら） 窓框（まどわく） 猿股（さるまた） 生命（いのち）