“空籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からかご71.4%
あきかご28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、甲板上のウインチ機械によってまき上げられる。空籠からかごが降りて来る。それに、また、満たす。大籠は三つあって、次々に、廻転していた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
空荷からにで歩くとかえって寒くてたまりません、女中衆一人ぐらいなん空籠からかごより楽でござんす、ねえ旦那、乗って下せえな
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
暗いのでよくは分からないが、頬被ほおかぶりをした上に帽子をかぶり、背中にはバナナの空籠あきかごを背負っている男が、ソロソロ井戸端に近づいてゆく。……
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
男は、ほっとしたようにつぶやき、むぎわらや空籠あきかご空箱あきばこで、すっかり部屋へやよごれてしまったのも、気かつかぬようだった。