空籠あきかご)” の例文
暗いのでよくは分からないが、頬被ほおかぶりをした上に帽子をかぶり、背中にはバナナの空籠あきかごを背負っている男が、ソロソロ井戸端に近づいてゆく。……
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
男は、ほっとしたようにつぶやき、むぎわらや空籠あきかご空箱あきばこで、すっかり部屋へやよごれてしまったのも、気かつかぬようだった。
部屋へやがだいなしになっている。わらくずがちらかり、ふるトランクがなげだされ、空籠あきかごがほうりだされてある。