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空籠
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からかご
ふりがな文庫
“
空籠
(
からかご
)” の例文
それは、甲板上のウインチ機械によってまき上げられる。
空籠
(
からかご
)
が降りて来る。それに、また、満たす。大籠は三つあって、次々に、廻転していた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
空荷
(
からに
)
で歩くと
却
(
かえ
)
って寒くて
堪
(
たま
)
りません、女中衆一人ぐらい
何
(
なん
)
の
空籠
(
からかご
)
より楽でござんす、ねえ旦那、乗って下せえな
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
幾羽もいる籠へ、
萎
(
しな
)
びた手をあらあらしく差し込んで、二羽
攫
(
つか
)
み出して、
空籠
(
からかご
)
に移し入れるのである。それで
雌
(
めす
)
雄
(
おす
)
が分かるかと云えば、しぶしぶ「へえ」と返事をした。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
昨夜、台所の
竈台
(
へっついだい
)
の下の
空籠
(
からかご
)
の中で、犬のピンがうめいたり
叫
(
さけ
)
んだりして居たが、到頭四疋子を生んだ。
茶色
(
ちゃいろ
)
が二疋、
黒
(
くろ
)
が二疋、あの小さな
母胎
(
ぼたい
)
からよく四疋も生れたものだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
……
頬被
(
ほおかむり
)
したお百姓、
空籠
(
からかご
)
荷
(
にの
)
うて
行違
(
ゆきちが
)
う。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手