“からかご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空駕40.0%
空籠33.3%
空駕籠20.0%
空轎6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三右衛門と村右衛門は、そこに並んでいる空駕からかごを指さした。駕の数も、あつらえたように、ちょうど家族の頭かずだけ揃えてある。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
空荷からにで歩くとかえって寒くてたまりません、女中衆一人ぐらいなん空籠からかごより楽でござんす、ねえ旦那、乗って下せえな
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
呂宋兵衛るそんべえが身をぬいた空駕籠からかごのなかへ、咲耶子さくやこのからだをしこんで、その、人目ひとめにつく身なりの上へ、蚕婆かいこばばあと同じくろいふくをふわりとかぶせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山陽が江戸に著いた時、杏坪はかごくだつて霞が関へ往つた。山陽は空轎からかごに附いて永田馬場へ往つた。次で杏坪も上邸を退いて永田馬場へ来たのであらう。「堀子」とは年寄堀江典膳であらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)