“轎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かご66.7%
きょう8.3%
こし8.3%
くるま4.2%
けう4.2%
のりもの4.2%
チヤオ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
持って、外へ出ると言えば八人かつぎのかごで出るくせに、エラクないだって、ふん、そんなことを言ってわたしをだますつもりですかい
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
その人びとの中には輿に乗る者もあれば、きょうに乗る者もあり、また馬やろばに乗る者もあり、舟で往く者もあった。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
幅のせまい、濃い緑、赤黄などで彩色したこし型のながえの間へ耳の立った驢馬をつけ、そのくつわをとって、風にさからい、背中を丸め、長着の裾を煽られながら白髯の老人がトボトボ進んで行く。
石油の都バクーへ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
孫策はくるまに乗って、城門から出てきた。さだめし赦免しゃめんされるであろうとみな思っていたところ彼の不機嫌は前にも増して険悪であった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが乗れるけうにおくれて同行の馬来る外は高粱の畑
紅玉色リユビイいろ薔薇ばらの花、のりものつてゆく印度いんどの姫君、紅玉色リユビイいろ薔薇ばらの花、けだしアケディセリルの妹君であらう、噫衰殘すゐざんの妹君よ、その血僅に皮に流れてゐる、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ホテルの前に二頭の馬と一台のチヤオが用意された。一頭の馬は良人が乗り、他の一頭には加藤さんと梅原さんが交互に乗られるのである。