“女轎”の読み方と例文
読み方割合
おんなかご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路次の奥から美しい女轎おんなかごがぞろと出て来た。お供は小婢こおんな迎児げいじと、しゅうとはんじいさんとで、二人とも清々すがすがした外出姿よそゆきすがた、常ではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
矮虎わいこの手下にきいてみると、あれから女轎おんなかごの供の兵隊七、八人を追っ払い、女の身は轎舁かごかきぐるみ、矮虎が自分の住居へ連れ込んでしまったきりだという。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ちょっとした別嬪べっぴんでしたぜ。たぶん今日の墓詣りでしょう。女は女轎おんなかごに乗って、お供七人ほど連れ、じゅう二つに、お花を持たせて、街道を練って来ましたよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)