“おんなかご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
女轎33.3%
女駕33.3%
女駕籠33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路次の奥から美しい女轎おんなかごがぞろと出て来た。お供は小婢こおんな迎児げいじと、しゅうとはんじいさんとで、二人とも清々すがすがした外出姿よそゆきすがた、常ではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
矮虎わいこの手下にきいてみると、あれから女轎おんなかごの供の兵隊七、八人を追っ払い、女の身は轎舁かごかきぐるみ、矮虎が自分の住居へ連れ込んでしまったきりだという。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おかごわきへ——」と、仲間ちゅうげんの提灯と、紅葉もみじを投げて騒ぎ乱れた紅白の女房たちが、青漆砂子塗せいしつすなごぬり女駕おんなかごと娘の間をさえぎって
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、徳川万太郎は女駕おんなかごのうちから、仲間ちゅうげんどもを下知げちして加勢に追いやったが、煙の如き盗児、風の如き日本左衛門が、いつまでそれを待っておりましょうや。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さいわい、ゆうも戻るところでしたから、於ゆうの女駕籠おんなかごを守ってまいれといいつけ、長亭軒ちょうていけんの城のほうへ送りつかわしました」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)