“轎夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かごかき50.0%
けうふ25.0%
きょうふ12.5%
かごや12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにしても、轎夫かごかきもいなければともの者もいない。まるで投げててでもあるように置いてあるのが不思議でならなかった。
棄轎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
白雪いたゞきを覆ふ。轎夫けうふいふ。御嶽山上に塩ありと。所謂いはゆる崖塩なるべし。一里半藪原駅。二里宮越駅。若松屋善兵衛の家に宿やどる。此日暑甚し。三更のとき雨降。眠中しらず。行程九里きよ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
というは、轎夫きょうふとしてかつげば、相当の賃銭ちんせんを受ける一つの商売である。しかし壮丁として行くのは公利公益のために力を尽すのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「さよか」と吉之助様はおっしゃいまして、しばらく考えておられましたが、「轎夫かごや、この駕籠を茶屋の前で止めろ、人数の真ん中へき据えてくれ」
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)