犬神娘いぬがみむすめ
安政五年九月十日の、午の刻のことでございますが、老女村岡様にご案内され、新関白近衛様の裏門から、ご上人様がご発足なされました際にも、私はお附き添いしておりました。(と、洛東清水寺成就院の住職、勤王僧月照の忠実の使僕、大槻重助は物語った)さて …
作品に特徴的な語句
おはん おじ 知己みより しも おのれ おい めえ 扮装みなり 捕吏いぬ 日本ひのもと ぼく 轎夫かごや ためし 内側なか つか わた 隠密いぬ たか かみ 主家おもや 交際つきあい 京訛きょうなま とも 使僕しもべ わき うま しわが わたし あね 定式おきまり ゆる 尼僧あま 惹起ひきおこ おろ なつ ぬき 拒絶ことわ 故郷くに がまち 棒端ぼうはな 深夜よふけ 湖水みずうみ 潜門くぐり けだもの まなこ もや じし 身丈せい 逝去なくな 隠匿かくま つど 鵜飼うがい 上人しょうにん 下関しものせき 乾児こぶん こと 交際つきあ 伏見ふしみ たたず てい 俊斎しゅんさい そば もよお かし 先駆せんく 公卿くげ 兼田かねだ 冷酒ひやざけ 凛々りり 初夜しょや 勿体もったい 千木ちぎ いか 反麻たんま 合羽かっぱ 呼吸いき 呼子よびこ 咽喉のど すす 喉笛のどぶえ あえ ささや 国臣くにおみ 大槻おおつき 大髻おおたぶさ ねえ うち 宿やど 密勅みっちょく つぼね 巫女みこ 布令ふれ 庵室あんしつ 後夜ごや