“棒端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうばな60.0%
ぼうはな40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪道を雁股かりまたまで、棒端ぼうばなをさして、奈良井川の枝流れの、青白いつつみを参りました。氷のような月が皎々こうこうえながら、山気が霧に凝って包みます。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
定め其處よ彼處かしこと思へ共つひに其日は捨兼て同じ宿なる棒端ぼうばな境屋さかひやと云旅籠屋はたごやに一宿なして明の朝此所の旅店やどやを立出て人の往來ゆきゝの無中にすてなんとおいつ其場所がらを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と不思議に思いながらその宿の安宿へ泊まり、翌朝発足して熊谷宿まで行くと、棒端ぼうはなの葉茶屋にその女がいたそうで。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
茶屋というのは立場茶屋たてばぢゃやのことで、町から街道へ出る棒端ぼうはなには、たいがいあるものでございます。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)