“定式”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうしき66.7%
おきまり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父の身分はヤット藩主に定式じょうしきの謁見が出来るとうのですから足軽あしがるよりは数等よろしいけれども士族中の下級、今日で云えばず判任官の家でしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そのもっともいちじるしきものを挙げて言えば、普請奉行が大工に割前わりまえうながし、会計の役人が出入りの町人より付け届けを取るがごときは、三百諸侯の家にほとんど定式じょうしきの法のごとし。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すると土塀の正面の辺に、頑丈な大門がありまして、その横に定式おきまり潜門くぐりがありましたが、その潜門くぐり内側なかから開きまして、一人の男が出て来ました。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)