“密勅”の読み方と例文
読み方割合
みっちょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜならば、彼の手許には、後白河法皇の密勅みっちょくが、それより幾日か前に人知れず届いていた筈であるから。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
公卿くげと武家との仲を斡旋あっせんしたり、禁裡様から水戸藩へ下されましたところの、密勅みっちょくの写しを手に入れて、吉之助様のお手へお渡しになったりして、国事にご奔走なさいましたところの
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
八月、家茂いえもち将軍となる〔昭徳公〕。一橋党ことごとく罪せらる。八月、密勅みっちょく水戸に下る。九月、間部詮勝まなべあきかつ京都に入る。梁川星巌やながわせいがん死す。梅田、頼その他の志士ばくくもの前後相接す。十一月、松下義塾血盟。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)