“缶”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
かん91.3%
ほとぎ4.3%
くわん4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんの壁があまりに強く振動するものだから、其のうちにとうとう、密着していた飯粒ががれてポロリと下に落ちてくるのである。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ほとぎは瓦器にして酒を盛る者なるを、しん人はこれを撃て楽器となすとかや。五車の書といふこと支那の故事を引きたれば、脇もまたほとぎといふ支那の楽器を引用したるなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
其外にやすりと小刀ないふ襟飾えりかざりが一つ落ちてゐる。最後さいごむかふすみを見ると、三尺位の花崗石みかげいしの台の上に、福神漬ふくじんづけくわん程な込み入つた器械が乗せてある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)