“汽缶”のいろいろな読み方と例文
旧字:汽罐
読み方割合
かま40.0%
きかん20.0%
ボイラ20.0%
ボイラー20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もっともこの前のあの騒ぎがあるからね。途中で汽缶かまへ穴がいていごけなくなる汽車なんだから、全くのところ心細いにゃ違ない」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
汽缶きかんには、すぐさま石炭が放りこまれた。間もなく蒸気は、ぐんぐん威力をあげていった。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いつからともなく棄てられたまま根が生えてる赤汽缶ボイラのかげに、銀エスクウド二枚で即座に土に外套を敷く人妻。草に隠れてその張り番をする良人おっと
汽缶ボイラーが爆発したらしい。なぜなれば、その地響きに引続いて、鋭いがちゃがちゃいう音が聞え、まもなく湯気と煙の渦巻が闇黒あんこくの深淵から巻上った。