“ボイラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
汽缶33.3%
汽鑵33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狂気きちがいのように為吉はボイラから降りて音のした釜戸ドアの前に立った。外部からは把手ハンドル一つで訳なく開けることが出来た。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
音はボイラの中からするようでもあったし、釜前ダンピロ通風器ヴェンチレエタアから洩れるようにも聞えた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
いつからともなく棄てられたまま根が生えてる赤汽缶ボイラのかげに、銀エスクウド二枚で即座に土に外套を敷く人妻。草に隠れてその張り番をする良人おっと
水夫デッキ連中は沖へ出次第に小僧を餌にしてふかを釣ると云っているそうだし、機関室の連中は汽鑵ボイラ突込つっこんで石炭の足しにするんだと云ってフウフウ云っている。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)