“煖房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だんぼう60.0%
スチーム20.0%
ペーチカ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生中なまなか煖房だんぼうの設備などがないと身体の方が自然の方に適応して行くらしいのであるが、そのためには気温の変化が少いということが一つの有利な条件のように思われるのである。
煖房スチームでほどよく暖められた社交室のなかは、うっとりするほど暖かい。窓べには冬薔薇やカーネーションが大きな花をひらき、ここばかりは、常春とこはるのようななごやかさである。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
夜なぞははずした義足を、煖房ペーチカの這入った壁に立てかけて寝るんですが、大雪の降る前なぞは、その義足の爪先や、膝っ小僧の節々がズキズキするのが、一けんも離れた寝台の上に寝ている
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)