“水蒸氣”のいろいろな読み方と例文
新字:水蒸気
読み方割合
すいじようき33.3%
ゆげ33.3%
すゐじようき16.7%
ガス16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何といふことは無く考へるのが面白い。此の考は、始めふはりと輕く頭に來た。恰で空明透徹くうめいとうてつな大氣の中へあは水蒸氣すいじようきが流れ出したやうな有様ありさまであツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
かれ仕方しかたなしに小鍋こなべ火鉢ひばちけた。かれかすかにしろ水蒸氣ゆげなべからはじめたとき玉杓子たまじやくしてゝつてたが猶且やつぱりつめたかつた。かれ火鉢ひばち麁朶そだして重箱ぢゆうばこめしなべれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すべてからしめつたぬのかざしたやうにつた水蒸氣すゐじようき見渡みわたかぎしろくほか/\とのぼつてひくく一たいおほふことがあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼は二三度空を見上げたが、ただ寒さは感じたばかりで、朗な日光にも刻々に變化して行く水蒸氣ガスの美觀にも少しも心を動かされなかツた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)