水蒸氣すいじようき)” の例文
新字:水蒸気
何といふことは無く考へるのが面白い。此の考は、始めふはりと輕く頭に來た。恰で空明透徹くうめいとうてつな大氣の中へあは水蒸氣すいじようきが流れ出したやうな有様ありさまであツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
日中につちゆうならば斜面しやめん流下りゆうかする鎔岩ようがん水蒸氣すいじようきくので、これによつてそれとづかれるのみである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
火山かざん噴出物ふんしゆつぶつ固體こたいほかおほくの氣體きたいがある。水蒸氣すいじようき勿論もちろん炭酸瓦斯たんさんがす水素すいそ鹽素えんそ硫黄いおうからなる各種かくしゆ瓦斯がすがあり、あるものはえてあをひかりしたともいはれてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
いよ/\噴火ふんかはじまると菜花状さいかじよう噴煙ふんえん大小だいしよう種々しゆ/″\鎔岩ようがんまじへてばし、それが場合ばあひによつては數十町すうじつちようにもたつすることがある。このさい鎔岩ようがん水蒸氣すいじようきくことが目覺めざましい。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)