“右方左方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うはうさはう50.0%
うほうさほう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花道はなみちから平土間ひらどまますあひだをばきちさんのごと𢌞まはりの拍子木ひやうしぎなにたるかを知らない見物人が、すぐにもまくがあくのかと思つて、出歩であるいてゐたそとから各自の席にもどらうと右方左方うはうさはうへと混雑してゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ソラ喧嘩けんか人殺ひとごろしだというが早いか路行く人々は右方左方うほうさほう逃惑にげまどうものもあれば、我遅れじと駈けつけるものもある。その後につづいて町の犬が幾匹ともなくえながら走る。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)