右方左方うはうさはう)” の例文
花道はなみちから平土間ひらどまますあひだをばきちさんのごと𢌞まはりの拍子木ひやうしぎなにたるかを知らない見物人が、すぐにもまくがあくのかと思つて、出歩であるいてゐたそとから各自の席にもどらうと右方左方うはうさはうへと混雑してゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)