“金鎧”の読み方と例文
読み方割合
きんがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よ、かしらなきむくろ金鎧きんがい一縮いつしゆくしてほこよこたへ、片手かたてげつゝうままたがり、砂煙すなけむりはらつてトツ/\とぢんかへる。陣中ぢんちうあにおどろかざらんや。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
白眉朱面はくびしゅめん金鎧きんがいまばゆきばかり装って、毅然きぜんと突っ立ち、手に黄鉞こうえつを杖ついて、八方を睨まえ、かりそめにも軍門をみだりに出入なすを許しません。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秦明しんめいは、金鎧きんがいさんらんたる馬上姿に、例の鉄の仙人掌棒さぼてんぼうを小脇に持ち、近づいてみると、賊兵の中にようされている大将風なのは、まぎれもない小李広花栄かえいではないか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)