“符”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
43.5%
ふだ39.1%
4.3%
かじ4.3%
わりふ4.3%
フダ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喬生は、その座下に拝して、かの牡丹燈の一条を訴えると、法師は二枚のあかをくれて、その一枚はかどに貼れ、他の一枚は寝台ねだいに貼れ。
世界怪談名作集:18 牡丹灯記 (新字新仮名) / 瞿佑(著)
喬生はその坐下に拝して、かの牡丹燈の一条を訴えると、法師は二枚のあかいおふだをくれて、その一枚はかどに貼れ、他の一枚は寝台に貼れ。
かく三百乃至ないし満貫マンガン近いものが出来ようとしている場合に、一人の面子が「ハイッ和り、二十二」と和っちまう。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて道人は壇の上に坐ってかじを書いて焼いた。と、三四人の武士がどこからともなしにやって来た。皆きいろな頭巾ずきんかぶって、よろいを着、にしき直衣なおしを着けて、手に手に長いほこを持っていた。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
名に負ふ金眸は年経し大虎、われ怎麼いかかりけたりとも、互角の勝負なりがたければ、虫を殺して無法なる、かれ挙動ふるまいを見過せしが。今御身が言葉を聞けば、わりふあわす互ひの胸中。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
獏は、凶夢を喰はせる為であるから、「夢チガへ」又は「夢ハラへ」の符と考へられて居たに違ひない。一代男を見ても、「夢違ひ獏のフダ」と宝船とが別物として書かれて居る。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)