“わりふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
割符78.6%
兵符7.1%
割振7.1%
7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ただの旅人ならば、関所の割符わりふを要し、おおやけの通行には告文なくば関門を通さぬことぐらいは、将軍もご承知であろう」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孔明は南郡の城を取るや否や、すぐ曹仁の兵符わりふ(印章)を持たせて人を荊州に派し、(南郡あやうし、すぐ救え)と云い送った。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
米友の天性は小兵こひょう敏捷びんしょう。この網受けに割振わりふられるものは、まず槍の使い方を習わせられるのを常例とする。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
名に負ふ金眸は年経し大虎、われ怎麼いかかりけたりとも、互角の勝負なりがたければ、虫を殺して無法なる、かれ挙動ふるまいを見過せしが。今御身が言葉を聞けば、わりふあわす互ひの胸中。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)