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符號
「この
電報を
打つて
來た。
巖谷の
許だ、
局待にして、
返辭を
持つて
歸るんだよ。
急ぐんだよ。」で、
局で、
局待と
言ふと、
局員が
字數を
算へて、
局待には
二字分の
符號がいる。
片側のまばら
垣、
一重に、ごしや/\と
立亂れ、
或は
缺け、
或は
傾き、
或は
崩れた
石塔の、
横鬢と
思ふ
處へ、
胡粉で
白く、さま/″\な
符號がつけてある。
卵塔場の
移轉の
準備らしい。
含みて夫は
職人衆の
符號にて其なげしと云は
下帶の事なりくぢらとは
鐵釘の事
股引をば
蛸と云ふ是れ皆職人衆の
平常に云ふ
符號詞なりと能々
譯を