“横鬢”の読み方と例文
読み方割合
よこびん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良平はそう云うか云わない内に、ぴしゃり左の横鬢よこびんを打たれた。が、打たれたと思った時にはもうまた相手を打ち返していた。
百合 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
息せき切ってとんで来たアランの真っ蒼な顔がそこにあえいで、今しも烈しい一撃をウェンデルの横鬢よこびんへくれたところであった。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
女の子の声が、かねをきるように竜之助のみみもとに響く途端に、竜之助の横鬢よこびんかすめてヒヤリと落ちて来た狂人の刀。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)