“横川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よかわ54.5%
よこかわ18.2%
ヨガハ9.1%
よがは6.1%
よかは6.1%
よがわ3.0%
よこがわ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笹の峰、薬王坂などの険しい道を進み、ようやく横川よかわ解脱谷げだつだににある寂定坊じゃくじょうぼう辿たどり着かれた。ところが多くの僧たちは騒ぎ立てた。
つぎの日、並木のまばらな田舎路をドライヴして馬家溝ばかこう横川よこかわおきほか四烈士の墓を見た。荒原の真ん中に高い記念碑が建っている。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
たゞ叡山横川ヨガハにおいて想見したとの伝説は伝説としての意味はあつても、もつと切実な画因を、外に持つて居ると思はれる。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あの横川よがはの僧都樣などは、かう云ふ考へに味方をなすつた御一人で、「如何に一藝一能に秀でやうとも、人として五常を辨へねば、地獄に墮ちる外はない」
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
叡山横川よかは惠心僧都ゑしんそうづの創建で海門山滿月寺といつてゐるのは、ふさはしい名である。中には千體阿彌陀佛を安置してある。やがて船が着いて私はやつと湖上に浮ぶことが出來た。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
一体、山越し阿弥陀像は比叡の横川よがわで、僧都自ら感得したものと伝えられている。真作の存せぬ以上、この伝えも信じることはむつかしいが、まず凡そう言う事のありそうな前後の事情である。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
とうとう辛抱しきれずに爺やと別れて、自分だけはこれから横川よこがわざいまで自分の先夫の娘をたよって行くのだと言います。
朴の咲く頃 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)