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符
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ふだ
ふりがな文庫
“
符
(
ふだ
)” の例文
喬生はその坐下に拝して、かの牡丹燈の一条を訴えると、法師は二枚の
朱
(
あか
)
いお
符
(
ふだ
)
をくれて、その一枚は
門
(
かど
)
に貼れ、他の一枚は寝台に貼れ。
中国怪奇小説集:14 剪灯新話(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
なお間違いのないように、
割
(
わ
)
り
符
(
ふだ
)
を渡しておこう……と云って自分の名刺を半分に
割
(
さ
)
いて、一つを支配人に渡し、残りの一つを自分のポケットに入れたそうです
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
姑丈
(
おじ
)
が没くなった後でも、狐が時おり来ていたが、後に張天師のかじ
符
(
ふだ
)
をもらって、壁に
貼
(
は
)
ったので、狐もとうとう女の子を伴れていったのだか、それじゃないかね。
嬰寧
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
四月の
二十日
(
はつか
)
に奥州へ行くと云って
暇乞
(
いとまごい
)
にまいりました人に、旦那様が
塩釜様
(
しおがまさま
)
のお
符
(
ふだ
)
をお頼みなさったので、
私
(
わたくし
)
は初めて御新造様が
懐妊
(
みもち
)
におなりなさったのを知ったのでございます
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
東寺
(
とうじ
)
の
卿公
(
きょうのきみ
)
と云う
修験者
(
しゅげんじゃ
)
にお
符
(
ふだ
)
をもらって来て
貼
(
は
)
ると、怪しい物も来ないようになったので、五十日ばかりして東寺に往って卿公に礼を云って酒を飲み、その帰りに女のことを思いだして
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
老女はあると答えると、それではおれが
攘
(
はら
)
ってやろうといって、道士は
嚢
(
ふくろ
)
のなかから一枚のお
符
(
ふだ
)
を取り出して火に
焚
(
や
)
くと、やがてどこかで落雷でもしたような響きがきこえた。
中国怪奇小説集:13 輟耕録(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
道人は頷いて
符
(
ふだ
)
を二枚出した。
雷峯塔物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
その忙がしいひまを
偸
(
ぬす
)
んで、ある者は京の土産を買い調えるのもあった。ある者は知るべのところへ
暇乞
(
いとまご
)
いに廻るのもあった。神社や仏閣に参拝して守り
符
(
ふだ
)
などを貰って来るのもあった。
鳥辺山心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
道人は
頷
(
うなず
)
いて
符
(
ふだ
)
を二枚出した。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“符”の解説
符(ふ)とは、律令制において上級の官司(所管)より下級の官司(被管)に対して命令を下す際に用いる公文書のこと。
(出典:Wikipedia)
符
常用漢字
中学
部首:⽵
11画
“符”を含む語句
護符
切符
太政官符
符号
神符
符牒
御符
割符
符合
符徴
符籙
兵符
朱符
守符
符號
咒符
音符
御護符
合符
符節
...