“大宮司”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいぐうじ71.4%
だいぐじ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「肥後の菊池武敏、阿蘇あそ大宮司だいぐうじ惟直これなおなどの宮方が、太宰府の手うすを知って、水木の渡しをこえ、俄に、大軍をッて太宰府へ急進中——」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今は松尾大宮司だいぐうじとして京都と東京の間をよく往復するという先輩師岡正胤を中津川の方に迎え、その人を中心に東濃地方同門の四、五人の旧知のものが小集を催した時の記念である。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
父親は太郎からそれを聞いて、「他よりあらわれなば、この家をもたやされん、みおやため子孫のちの為には、不孝の子一人おしからじ、あすは訴えでよ」と云って大宮司だいぐじもとへ訴えさした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
近来ちかごろ都の大臣殿おほいどの一六一御願ごぐわんの事みたしめ給ひて、一六二権現ごんげんにおほくの宝を奉り給ふ。さるに此の神宝かんだからども、一六三御宝蔵みたからぐらの中にてとみせしとて、一六四大宮司だいぐじより国のかみうつたへ出で給ふ。