大宮司だいぐじ)” の例文
父親は太郎からそれを聞いて、「他よりあらわれなば、この家をもたやされん、みおやため子孫のちの為には、不孝の子一人おしからじ、あすは訴えでよ」と云って大宮司だいぐじもとへ訴えさした。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
近来ちかごろ都の大臣殿おほいどの一六一御願ごぐわんの事みたしめ給ひて、一六二権現ごんげんにおほくの宝を奉り給ふ。さるに此の神宝かんだからども、一六三御宝蔵みたからぐらの中にてとみせしとて、一六四大宮司だいぐじより国のかみうつたへ出で給ふ。