“惟直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これなお66.7%
ゐちよく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「肥後の菊池武敏、阿蘇あそ大宮司だいぐうじ惟直これなおなどの宮方が、太宰府の手うすを知って、水木の渡しをこえ、俄に、大軍をッて太宰府へ急進中——」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうえ大宮司惟直これなおも、弟の惟成これなりも、本国へ帰る途中、尊氏方の呼応者こおうしゃにとりかこまれて、部下百六十人と共に、無残な死をとげてしまった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒沢雪堂、名は惟直ゐちよくあざな正甫せいほ正助しやうすけと称した。武蔵国児玉郡の人で、父雉岡ちかうの後をぎ、田安家に仕へた。当蒔六十四歳になつて、昌平黌の司貨しくわを職としてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)