“宮司”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐうじ88.9%
みやつかさ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日にては安仁やすひと神社の宮司ぐうじに進みて、現職の人であります故、最もたしかな話ですから、特にこの河野のことをお話しいたしたのであります
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
飛騨ひだ水無みなし神社宮司ぐうじを拝命すると間もなく、十一月十七日の行幸の朝に神田橋外まで御通輦ごつうれんを拝しに行くと言って、浅草左衛門町さえもんちょうを出たぎりだ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
宮司みやつかさの女の房に入りびたしにいる持彦には、はじめは他の女たちも避けて見ぬふうをよそおうていたが、きょうも控えの一隅いちぐうに、用もなく花桐の下がりを待つ持彦の姿を見ては
花桐 (新字新仮名) / 室生犀星(著)