“宮殿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうでん34.4%
みや12.5%
きうでん9.4%
くうでん9.4%
クウデン9.4%
きゆうでん6.3%
みやい6.3%
いえ3.1%
ごてん3.1%
パレエ3.1%
パレス3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案内あんないの先生はいやな顔をしてそこらを見回して、それからその「ジン酒の宮殿きゅうでん」の回転ドアを開けて中へはいった。わたしたちはあとにつづいた。
これ永遠とこしへ宮殿みやきざはしを傳ひていよ/\高く登るに從ひいよ/\燃ゆる(汝の見し如く)わが美しさは 七—九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
河間王かかんわう宮殿きうでんも、河陰かいん亂逆らんぎやくうて寺院じゐんとなりぬ。たゞ堂觀廊廡だうくわんらうぶ壯麗さうれいなるがゆゑに、蓬莱ほうらい仙室せんしつとしてばれたるのみ。たんずべきかな。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
厨子ずしは、木瓜ぼけ厨子、正念しょうねん厨子、丸厨子(これは聖天様を入れる)、角厨子、春日かすが厨子、鳳輦ほうれん形、宮殿くうでん形等。
だが、彩畫タミヱの上に湧き上つた宮殿クウデン樓閣は、兜率天宮トソツテングウのたゝずまひさながらであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
たゞ、今少いますこのち時代じだいのおてら宮殿きゆうでんなどから、はしらいしずゑかはらがたくさんみつかるだけであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
あゝなるかな暗黒やみ宮殿みやいのこの「奢侈」。
ああ、マカの城は、よきところ、うつくしき宮殿いえ
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
そうして暁のき通った青い光りのうちにうつらうつら瞬く星と、夢のように並び立っている宮殿ごてんと、その前の花園と、噴水と、そのような美しい景色を見て恍惚うっとりとしている藍丸王を残して
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
東京以外では京都大阪の両都会で開くでせう。場所も適当な宮殿パレエえらばれるでせう
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
既に過去何十年間かこの宮殿パレスにない図書室、科学、芸術、工業の知識普及のためのクルジョーク(組)。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)