“宮殿（くうでん）” の例文

厨子（ずし）は、木瓜（ぼけ）厨子、正念（しょうねん）厨子、丸厨子（これは聖天様を入れる）、角厨子、春日（かすが）厨子、鳳輦（ほうれん）形、宮殿（くうでん）形等。

幕末維新懐古談：07 彫刻修業のはなし (新字新仮名) ／ 高村光雲(著)

だが、彩画（たみゑ）の上に湧き上つた宮殿（くうでん）楼閣は、兜率天宮（とうそつてんぐう）のたゝずまひさながらであつた。

死者の書：――初稿版―― (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)

だが、彩画の上に湧き上った宮殿（くうでん）楼閣は、兜率天宮（とそつてんぐう）のたたずまいさながらであった。

死者の書 (新字新仮名) ／ 折口信夫(著)

“宮殿”の意味

《名詞》
宮殿（きゅうでん）

天皇や皇帝、国王などが住んでいる御殿。
(出典:Wiktionary)

“宮殿”の解説

宮殿（きゅうでん）は、王族、皇族などの君主およびその一族が居住する、もしくは居住していた御殿。東アジアの場合、君主が政務や外国使節の謁見、国家的な儀式などを行う外朝部分と、君主が私的な生活を行う内廷部分に分かれる。中世ヨーロッパにおいては戦士階級と世俗君主階級が一体化していたため、城壁に囲まれた城砦の中に国王や領主が居住し、君主が住み政治的機能を有する城砦を宮殿と同時に呼ぶことが一般的であった。しかし、時代の変遷とともに城砦形式の有効性が低下したことなどから、防衛機能より見た目の豪華さ、壮大さや居住性を重視して、都市の中に建設されるようになった。ヨーロッパ大陸諸国では都市の中に建てられた貴族の壮麗な邸宅を指すことがある。ヨーロッパ諸語における「Palace（英）」、「Palast（独）」「 Palais（仏）」、「Palazzo（伊）」という表現は、古代ローマのローマの七丘の一つである「Palatinus Mons（パラティーノ）」に由来する。この丘にローマ貴族の多くが邸宅を建て、初代皇帝も居住したことによる。
(出典:Wikipedia)

宮	常用漢字 小３ 部首:⼧ 10画
殿	常用漢字 中学 部首:⽎ 13画