“みつぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミツギ
語句割合
62.2%
貢税11.1%
密議6.7%
調6.7%
貢物6.7%
見繼2.2%
御調2.2%
御貢2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「外国渡来の悪宗教といえば、過ぐる年わしは吉利支丹信者の、みつぎという巫女を京都きょうとで捕らえ、一味の者共々刑に処したが……」
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
内裏様だいりさまがどちらであろうと、わしらには何のかかわりもない」「ひどい貢税みつぎや戦のない世でさえあるならば……」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男から弓端ゆはず調みつぎといって、弓矢でとった獲物えものの中のいくぶんを、女からは手末たなすえ調みつぎといって、つむいだり、織ったりして得たもののいくぶんを、それぞれ貢物みつぎものとしておめしになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
山のやしろに白木の輿をおいて報らせても、貢物みつぎが来ないので、猪突ししつき槍だの、熊射ち弓だの、斧だの手槍だの、なるべく土民が見ただけでも縮み上がってしまいそうな武器を携え
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つかこみ父の勘當をけ身をなげんとせし時に是なる五八にたすけられ今は五八方に居て初瀬留に見繼みつぎを受け不自由なくは消光くらし居れど何卒なにとぞ勘當かんだうわび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なだ家内かない和合わがふ致さるゝやうなさるべし不如意ふによいの事は及ばずながら此長兵衞見繼みつぎ申さんと利解りかいのべけれどもお常は一かう得心とくしんせず又七事菊と忍合しのびあひ情死しんぢうなさんとせしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『倭名鈔』の郷名には駿河富士郡久弐くに郷がある。また備後びんご御調みつぎ郡、周防すおう玖珂くが郡、筑前の糟屋かすや郡ともに柞原郷があって、後の二つは明らかにクハラと訓んでいる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しろがねの荷おえる馬をひきたてて御貢みつぎつかふる御世のみさかえ
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)