“手末”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たなすゑ50.0%
たなすえ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「また我が子建御名方たけみなかたの神一〇あり。これをきては無し」と、かく白したまふほどに、その建御名方の神、千引の石一一手末たなすゑささげて來て
この時代には、内政も漸く整ひ、人民に対し、初めて弓弭ゆはず調みつぎ手末たなすゑ調みつぎを課せられてゐる。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
神代紀に雀を碓女うすめとし、崇神朝に定めしみつぎに『男の弓端ゆはずの調、女の手末たなすえの調』とあり、万葉集に『稲つけばかゝる吾が手を今宵もか、殿のく子がとりてなげかむ』
男から弓端ゆはず調みつぎといって、弓矢でとった獲物えものの中のいくぶんを、女からは手末たなすえ調みつぎといって、つむいだり、織ったりして得たもののいくぶんを、それぞれ貢物みつぎものとしておめしになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)