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見繼
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みつぎ
遣ひ
込父の勘當を
請け身を
投んとせし時に是なる五八に
助けられ今は五八方に居て初瀬留に
見繼を受け不自由なくは
消光居れど
何卒勘當の
詫を
宥め
家内和合致さるゝ
樣成るべし
不如意の事は及ばずながら此長兵衞
見繼申さんと
利解を
述けれどもお常は一
向得心せず又七事菊と
忍合情死爲んとせしを
須田町の七右衞門は聞及び
例の
侠氣なれば
早速三右衞門の
方へ來りて
何くれと
見繼深切に
世話をなしけるゆゑ三右衞門は
甚だ七右衞門の
氣性を
感じ
喜びける