“みつい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三井72.7%
満伊9.1%
扶助4.5%
蜜入4.5%
見繼4.5%
4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三井みついの絹店の店頭では、女たちが反物をひろげ、店員は「極度ののろさと真面目まじめさと鄭重ていちょうさ」とで、それに接している。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
満伊みつい商会の支店長となって、米国へ往っていた青木の長男を、女優に迷わせたり、投機に手を出させたりして、会社の金をつかわせて自殺さしたことと、弟の医学士の五つになる小供を殺し、その次に
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それも多少すこしは祖母を引うけた家から扶助みついでもらって僅かに糊口くらしを立てていたので、お秀の給料と針仕事とでは三人の口はとても過活すぐされなかった。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
おかみさんは学校用品よりも、青竹の筒にはいった砂糖蜜入みついりのカンテンや、暑くなるとトコロテンの突いたのをお皿に盛って買わせた。おかみさんはよく話した。
種々と申上げたな全體ぜんたいおのれは何と心得居るや汝等夫婦は貧窮ひんきうせまりて困苦こんくするを愍然ふびんに思ひ是迄此段右衞門が樣々さま/″\見繼みついやつた其恩義を忘れし爰な恩知ずの大膽者だいたんものとはおのれがことなり然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
配分はいぶんして侠客をとこづくで呑込のみこんで居てやつたのに金を何で貴殿おまへみついだなどとは不埓ふとい云樣いひやうだと泣聲なきごゑを出して云ひつのるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)