“みつぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
見繼33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御坊さんは少時しばらく無住むじうであつたが、翌年よくとしの八月道珍和上わじやうの一週忌の法事はふじが呉服屋の施主せしゆで催されたあとで新しい住職が出来た。是がみつぐさんの父である。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
源氏車や菊寿きくじゅ提灯ちょうちんに火が入って、水色縮緬みずいろちりめん緋羅紗ひらしゃの帯が、いくつもおぼろ雪洞ぼんぼりにうつって、歌吹かすいの海に臙脂べにが流れて、おこんが泣けばみつぐも泣く頃には、右の間の山から、中の地蔵、寒風さむかぜの松並木
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
岡崎御坊へせうずる事が出来たら結構だと云ふので、呉服屋夫婦が熱心に懇望こんまうした所から、朗然らうねんと云ふみつぐさんの阿父おとうさんが、入寺にふじして来るやうに成つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
『あゝ、阿父さんの所為せゐでも無い、阿母さんの所為せゐでも無い、わしの所為せゐでも無い。みんな彼奴あいつのわざだ。みつぐ意久地いくぢがあるなら彼奴あいつさきるがいゝ。』
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
おくるべしかつ旅籠屋清兵衞はたごやせいべゑ入用にふよう何程なにほどかゝりても金屋利兵衞方かなやりへゑかたより請取うけとられ又利兵衞は吉三郎の母は病中の事ゆゑ夜具やぐ布團ふとん其外に心付け食事等しよくじとう宜敷よろしく見繼みつぐべし此段このだん屹度きつと申付たるぞもし麁末そまつ成事なることあら曲事きよくじたるべしと申わたされ皆々下られけりさて旅僧たびそう一人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)