“水色縮緬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずいろちりめん75.0%
みづいろちりめん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水色縮緬みずいろちりめん蹴出けだしつま、はらはらはちすつぼみさばいて、素足ながら清らかに、草履ばきのほこりも立たず、急いで迎えた少年に、ばッたりと藪の前。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
源氏車や菊寿きくじゅ提灯ちょうちんに火が入って、水色縮緬みずいろちりめん緋羅紗ひらしゃの帯が、いくつもおぼろ雪洞ぼんぼりにうつって、歌吹かすいの海に臙脂べにが流れて、おこんが泣けばみつぐも泣く頃には、右の間の山から、中の地蔵、寒風さむかぜの松並木
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
違棚には箱入の人形を大小二つ並べて、その下は七宝焼擬しつぽうやきまがひ一輪挿いちりんざし蝋石ろうせきの飾玉を水色縮緬みづいろちりめん三重みつがさねしとねに載せて、床柱なる水牛の角の懸花入かけはないれは松にはやぶさの勧工場蒔絵まきゑ金々きんきんとして、花を見ず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)