“みずいろちりめん”の漢字の書き方と例文
語句割合
水色縮緬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水色縮緬みずいろちりめん蹴出けだしつま、はらはらはちすつぼみさばいて、素足ながら清らかに、草履ばきのほこりも立たず、急いで迎えた少年に、ばッたりと藪の前。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
源氏車や菊寿きくじゅ提灯ちょうちんに火が入って、水色縮緬みずいろちりめん緋羅紗ひらしゃの帯が、いくつもおぼろ雪洞ぼんぼりにうつって、歌吹かすいの海に臙脂べにが流れて、おこんが泣けばみつぐも泣く頃には、右の間の山から、中の地蔵、寒風さむかぜの松並木
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
羽織はおりなしのひっかけおび、ゆるやかなあわせの着こなしが、いまの身じろぎで、片前下かたまえさがりに友染ゆうぜんくれないにおいこぼれて、水色縮緬みずいろちりめん扱帯しごきはし、ややずりさがった風情ふぜいさえ、ステッキには似合わないだけ
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)