“三重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みえ41.4%
みへ20.7%
さんぢう13.8%
さんじゅう10.3%
みかさ3.4%
みかさね3.4%
みつがさ3.4%
みつがさね3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
島々の数を尽して欹(そばだ)つものは天を指(ゆびさ)し、伏すものは波にはらばう、あるは二重(ふたえ)にかさなり三重(みえ)にたたみて、左にわかれ、右に連(つらな)る。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
あゝ唯一(たゞひとつ)の星によりてかれらの目に閃きつゝかくこれを飽かしむる三重(みへ)の光よ、願はくはわが世の嵐を望み見よ 二八—三〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
水(みづ)が環(わ)に成(な)つて、颯(さつ)と網(あみ)を乗出(のりだ)して展(ひろ)げた中(なか)へ、天守(てんしゆ)の影(かげ)が、壁(かべ)も仄白(ほのじろ)く見(み)えるまで、三重(さんぢう)あたりを樹(き)の梢(こずゑ)に囲(かこ)まれながら、歴然(あり/\)と映(うつ)つて出(で)た。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
室香はお吉に逢(あ)いてより三日目、我子(わがこ)を委(ゆだ)ぬる処(ところ)を得て気も休まり、爰(ここ)ぞ天の恵み、臨終正念(しょうねん)たがわず、安(やすら)かなる大往生、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)は嬌喉(きょうこう)に粋(すい)の果(はて)を送り三重(さんじゅう)
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ある時(とき)清原武則(きよはらたけのり)というこれも弓(ゆみ)の名人(めいじん)で名高(なだか)かった人が、義家(よしいえ)のほんとうの弓勢(ゆんぜい)を知(し)りたがって、丈夫(じょうぶ)な鎧(よろい)を三重(みかさ)ねまで木の上にかけて、義家(よしいえ)に射(い)させました。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
其の時の箪笥(たんす)三重(みかさね)と用箪笥を親方に願いたい、何卒(どうか)心懸けて木の良(い)いのを見付けてください
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
内が朱塗、外が黒塗の品で、品(ひん)のよい美しさがあります。多くは大中小を三重(みつがさ)ね一組として売ります。どの家庭にも薦(すす)めたい品であります。きっと重宝(ちょうほう)がられるでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
違棚には箱入の人形を大小二つ並べて、その下は七宝焼擬(しつぽうやきまがひ)の一輪挿(いちりんざし)、蝋石(ろうせき)の飾玉を水色縮緬(みづいろちりめん)の三重(みつがさね)の褥(しとね)に載せて、床柱なる水牛の角の懸花入(かけはないれ)は松に隼(はやぶさ)の勧工場蒔絵(まきゑ)金々(きんきん)として、花を見ず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)