“みかさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミカサ
語句割合
三笠23.8%
水量23.8%
御笠14.3%
水嵩14.3%
御蓋9.5%
三傘4.8%
三重4.8%
水層4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法隆寺の北裏に連なる丘陵を背にして、はるかに三笠みかさ山のふもとにいたる、いにしえの平城京をもふくめた大和平原の一端が展望される。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
霜ふかき野川のゐぜき、あはれよと今朝けさ見に来れば、いつとなく水量みかされつつ、隙間なく氷張りけり。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「木の下露は雨にまされり(みさぶらひ御笠みかさと申せ宮城野みやぎのの)でございます」
源氏物語:15 蓬生 (新字新仮名) / 紫式部(著)
目をあげると、東の方春日のもりは家陰になつて、こゝからは見えないが、御蓋みかさ山・高円たかまど山一帯、頂きが晴れて、すばらしい春日和になつて居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この婦人を、私は八さんにささやいて、ひそかに「三傘みかさ夫人。」と称えた。別儀ではない。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あるとき清原武則きよはらたけのりというこれもゆみ名人めいじん名高なだかかった人が、義家よしいえのほんとうの弓勢ゆんぜいりたがって、丈夫じょうぶよろい三重みかさねまで木の上にかけて、義家よしいえさせました。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
水層みかさまし巌浪たかし五月雨さみだれのふる川柳根を洗ふまで
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)