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水量
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みかさ
足下の
同情は
多過ぎる
予の
悲痛に、
只悲痛を
添へるばかり。
戀は
溜息の
蒸氣に
立つ
濃い
煙、
激しては
眼の
裡に
火花を
散らし、
窮しては
涙の
雨を
以て
大海の
水量をも
増す。
霜ふかき野川の
堰、あはれよと
今朝見に来れば、いつとなく
水量涸れつつ、隙間なく氷張りけり。
霜ふかき野川の
堰、あはれよと
今朝見に来れば、いつとなく
水量涸れつつ、隙間なく氷張りけり。
水鳥の鳰の浮巣のさだめなさ
水量まされば
辺にと浮きつつ
堰きあまる
水量梢をうちひたし空ちかづきぬ
峡のふところ