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三重
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みえ
ふりがな文庫
“
三重
(
みえ
)” の例文
島々の数を尽して
欹
(
そばだ
)
つものは天を
指
(
ゆびさ
)
し、伏すものは波にはらばう、あるは
二重
(
ふたえ
)
にかさなり
三重
(
みえ
)
にたたみて、左にわかれ、右に
連
(
つらな
)
る。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
其處からおいでになつて、
三重
(
みえ
)
の村においでになつた時に、また「わたしの足は、三重に曲つた餅のようになつて非常に疲れた」
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「このお座敷は
貰
(
もろ
)
うて上げるから、なあ
和女
(
あんた
)
、もうちゃっと内へお
去
(
い
)
にや。……島家の、あの
三重
(
みえ
)
さんやな、和女、お三重さん、お帰り!」
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それから
宿直
(
とのい
)
のさむらいたちをはじめ、お供のなかから、腕ききをよりだして三十人ばかり、上段の間を
二重
(
ふたえ
)
三重
(
みえ
)
におっとりかこんで阿部豊後守
忠秋
(
ただあき
)
が大将になり
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
三重
(
みえ
)
県です。最近始めてこちらへ出て来まして、今勤め口を探している様な訳です」
モノグラム
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
「わしの足はこんなに
三重
(
みえ
)
に曲がってしまった。どうもひどく
疲
(
つか
)
れて歩けない」とおっしゃいました。しかしそれでも無理にお歩きになって、
能褒野
(
のぼの
)
という野へお着きになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
この年もまた卒業生の
決口
(
はけくち
)
は
頗
(
すこぶ
)
る多かった。保の如きも第一に『
三重
(
みえ
)
日報』の主筆に擬せられて、これを辞した。これは藤田
茂吉
(
もきち
)
に三重県庁が金を出していることを聞いたからである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
三重
(
みえ
)
にうねる細き金の波の、
環
(
わ
)
と合うて
膨
(
ふく
)
れ上るただ中を
穿
(
うが
)
ちて、動くなよと、安らかに
据
(
す
)
えたる宝石の、
眩
(
まば
)
ゆさは
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
を射れど、
毀
(
こぼ
)
たねば波の中より奪いがたき運命は、君ありての
妾
(
われ
)
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
……
媼
(
うば
)
の形相は、絵に描いた
安達
(
あだち
)
ヶ原と思うのに、
頸
(
くび
)
には、狼の
牙
(
きば
)
やら、狐の目やら、
鼬
(
いたち
)
の足やら、つなぎ合せた
長数珠
(
ながじゅず
)
に
三重
(
みえ
)
に
捲
(
ま
)
きながらの指図でござった。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのお毛をそのままそっとお
被
(
かぶ
)
りになり、それからお
腕先
(
うでさき
)
のお
玉飾
(
たまかざ
)
りも、わざと、つなぎの
緒
(
ひも
)
を
腐
(
くさ
)
らして、お腕へ
三重
(
みえ
)
にお巻きつけになり、お
召物
(
めしもの
)
もわざわざ酒で腐らしたのをおめしになって
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
飾
(
かざり
)
の鳥には、雉子、
山鶏
(
やまどり
)
、秋草、もみじを切出したのを、
三重
(
みえ
)
、
七重
(
ななえ
)
に——たなびかせた、その
真中
(
まんなか
)
に、丸太
薪
(
たきぎ
)
を
堆
(
うずたか
)
く烈々と
燻
(
く
)
べ、
大釜
(
おおがま
)
に湯を沸かせ、湯玉の
霰
(
あられ
)
にたばしる中を、
前後
(
あとさき
)
に行違い
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夜叉羅刹
(
やしゃらせつ
)
は
猶予
(
ためら
)
わず、
両個
(
ふたり
)
一斉に膝を立てて、深川夫人の真白き手首に、黒く鋭き爪を加えて左右より
禁扼
(
とりしばり
)
、
三重
(
みえ
)
襲
(
かさ
)
ねたる
御襟
(
おんえり
)
を
二個
(
ふたり
)
して押開き、
他目
(
ひとめ
)
に
触
(
ふ
)
らば消えぬべき、雪なす胸の
乳
(
ち
)
の下まで
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三重
(
みえ
)
にも折った手拭はちゃんと顔半分
蔽
(
おお
)
うている。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“三重”で始まる語句
三重吉
三重奏
三重奏曲
三重唱
三重子
三重濠
三重四重
三重采女