“夜叉羅刹”の読み方と例文
読み方割合
やしゃらせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで智心は平生からかのお歌を憎んで居りまして、あの女は悪魔だ。俊乗さんを堕落させる夜叉羅刹やしゃらせつだなどと申して居りました
半七捕物帳:66 地蔵は踊る (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
曹賊の経歴を見れば、朝廷にあっては常に野心勃々ぼつぼつ。諸州に対しては始終、制覇統一の目標に向って、夜叉羅刹やしゃらせつの如き暴威をふるっている。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これもっ九天邪きゅうてんじゃるの使つかいもうけ、十悪を罰するのつらね、魑魅魍魎ちみもうりょうをして以て其奸そのかんるる無く、夜叉羅刹やしゃらせつをして其暴そのぼうほしいままにするを得ざらしむ。いわんや清平せいへいの世坦蕩たんとうのときにおいてをや。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)