“藤夜叉”の読み方と例文
読み方割合
ふじやしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かねて当城におあずかり申していた、不知哉いさや丸の君も、越前ノまえ藤夜叉ふじやしゃ)も、いまはご心配にはおよびません。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さてこそと、高氏のにがりきる理性とはべつに血はひとりでに煮えくりかえった。藤夜叉ふじやしゃだ、藤夜叉にちがいない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、いつも心のすみのどこかには、前身のひけめが住み、田楽女でんがくひめ藤夜叉ふじやしゃがまだ息づいていたのである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)