“飛天夜叉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひてんやしゃ75.0%
ひてんやしや25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけて弟のほうは、その太股ふともも飛天夜叉ひてんやしゃ刺青いれずみを持ち、嶺を駆ければ、鹿しかおおかみは影をひそめ、鳥も恐れ落ちなんばかりな風があった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしにも判らないが、太平広記に、天人が飛天夜叉ひてんやしゃを捕えて成敗する話が載せてある。飛天夜叉は美女である。蔡の見たのも或いはこの夜叉のたぐいであるかも知れない。
かくて、數時間すうじかんたりしのち身邊あたり人聲ひとごゑさわがしきに、旅僧たびそうゆめやぶられて、ればかはやすあきそらの、何時いつしか一面いちめん掻曇かきくもりて、暗澹あんたんたるくもかたちの、すさまじき飛天夜叉ひてんやしやごときが縱横無盡じうわうむじん𢌞まはるは
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)